「生産年齢人口が減少しています。」
よく耳にする言葉となっていますが、どのように変化しているのでしょうか。
老年人口1人を支える人口を見ると、
昭和55年:9.1人、平成22年:3.1人、平成52年:1.7−1.9人。
日本の人口変化は、2060年には、総人口が9000万人を割り込むと推計されています。
(厚生労働省推計)
ちなみに、名古屋市は、2016年で約230万人。2040年で204万ー214万人と推計されています。
少し乱暴ですが、簡単にまとめてしまえば、少子高齢化。
既に始まっているのは、学校の統廃合。
名古屋市立ほのか小学校は、2002年には則武小学校、本陣小学校、亀島小学校が統合されました。
「小学校の跡地利用はどうするのか」
2016年10月29日(土)の夜、名古屋市から亀島小学校跡地利用について、
民間活力を利用した「提案」として住民説明会が開催されました。
会場には、100名を超える市民が集まり、質疑応答が当初時間を超えて開催されました。
住民からは、
「説明会開催までの経緯」
「名古屋市の現在までの対応」
「跡地利用計画の将来と責任」
「避難所・運動施設の確保」
など、多くの質問がありました。
名古屋市からは、まだ「提案」段階(撤回もありうる)であること、
今後、民間からの提案を受けて検討していくという説明がありました。
また、現在よりも避難所として改善すること、耐震性の問題なども説明がありました。
小学校の統廃合と跡地利用問題は、まだ始まったばかり。
「反対・賛成」一定の結論を出すにせよ、全員が必ずしも同じ結論に至ることは理想ですが、
現実的に困難な面もあります。
保育所建設と必ずしも同列に扱うことはできないものの、名古屋市と地域との関係を
どのように考えていくのかは、目を背けるわけにはいきません。
財政面、安心安全、防災など複数の要素が組み合わさっているのが、生活であり行政。
市民も行政も「他人事」でなく、「主体性」を持って、かつ「客観的」な視点も入れて、
結論を導くことが必要であると思います。