名古屋市会(名古屋市の議会)では、6月定例議会が開催中です。
今回の議会では、「なごやアクティブ・ライブラリー構想」(案)について、
高木が所属する「教育子ども委員会」で議論される予定です。
「なごやアクティブ・ライブラリー構想」(案)とは、
年間延べ630万人の方が訪れ、328万人の貸出利用がある名古屋市図書館。
「地域の情報センタ一」として、より多くの方が図書館を身近に感じて、
本や資料を活用してもらうために何をすればいいのか模索しています。
とのことで、過去にシンポジウムなどを開催しています。
以前から、図書館の在り方についても調査研究していましたが、
今回は、新しくできた「アンフォーレ」(安城市)に視察へ伺わせていただきました。
「アンフォーレ」(安城市)とは、
図書情報館やホールがある本館、イベント等が行える願いごと広場や公園がある公共施設と、
民間経営による駐車場や商業施設がある複合施設。
中心市街地内の市有地(約12,305平方メートル)において、
・公共施設の整備等を行うPFI事業
・民間施設の整備等を行う定期借地事業
を一体的に実施・整備されたとのことです。
今までの「図書館」というイメージと比較すると、
様々な点で差異が見られました。
開放感があり、年代を超えて集う場所という第一印象。
「複合施設から店舗を抜いた空間」というイメージが近いかもしれません。
図書館は、タッチパネルを含め、セルフレンタル方式を採用し、先端技術が随所に見られました。
また、個別の自習室やグループで学べるような部屋が有料で貸し出されたり、
机にはコンセントが整備されたりなど、多くの要望が詰め込まれていると感じました。
一方で、「図書館機能」をはじめ「公共施設」について、
時代の流れを受けつつも、
「どのようにあるべきか」という「そもそも論」
を改めて考える機会にもなりました。
人口減少社会において、単に公共施設を作ることは、時代に逆行していると考えられています。
名古屋市では、公共施設の総量を減らしつつ、質の向上を図る「縮充」という考え方があります。
もっとも、「単に公共施設をまとめる」ことを求められているのではありません。
どのように「縮充」していくのかは、
まちづくりはもちろんのこと、税金の使い方、市民のニーズ、周辺の経済政策など、
大きな視点で考えることの必要性や許容性など「市民にとって、現在・将来への投資」と
いうことができるのかが分岐点になると考えられます。
市民にとって「負の遺産」と言われない「投資」となるように、
議会や長は考え、判断しなければなりません。
多くの事例を参考にして、今後も名古屋を創っていきたいと思います。
⬛️アンフォーレ
愛知県安城市御幸本町12番1