名古屋市の児童相談所における相談実績等が発表されました。（平成２９年度）
児童虐待相談対応件数は、９年連続の増加（２８９８件）。
一時保護件数も過去最多となりました（９３５件）。
オレンジリボン運動は、認知・推進されてきているものの、実際の数値は増加。
児童虐待相談の経路は、警察が約６割を占めています。
＜数字のまとめ＞
・児童虐待相談対応件数は、２，８９８件（前年度２，７４７件、１５１件増）
・虐待相談の経路は、警察が最多で１，７０９件（全体の５９%）
・虐待の種別は、心理的虐待が最多で１，７１６件（全体の５９．２%）
・被虐待児の一時保護件数は、９３５件（前年度７４４件、１９１件増）
＜特に気になった数値＞（平成２８年から平成２９年）
主たる虐待者＜実母＞１２９８件から１４２０件
主な相談経路＜警察＞１５９７件から１７０９件
主な相談経路＜児童本人＞１３件から２０件
虐待の種別＜身体的虐待＞６０５件から６６５件
被虐待児同年齢＜３歳以上学齢前児童＞５２９件から６９５件
一時保護実施＜件数＞７４４件から９３５件
児童本人による相談件数増加に注目をすると、
相談経路がより届くようになったとも思われます。
一方、自らが他人に伝えることが困難と思われる３歳以上学齢前児童の３割増は、
実母の虐待件数の増加とどのような関係があるのか。
そして、一時保護実施が２割強の増加の関係性は。
簡単には答えが出てきませんが、分析を継続したいと思います。
東部児童相談所が平成３０年度に竣工しましたが、
平成２９年度の状況を見ると、施設の稼働率が上がってしまうことが懸念されます。
（本来であれば、稼働率は高くない社会が望ましいと思います）
とはいえ、保護が必要な緊急と考えられる場合には、すぐにご連絡ください。
※「１８９」は、児童相談所全国共通ダイヤルです。
■【開所式。東部児童相談所。名古屋市緑区に。児童虐待は２７４７件】
■【イライラしない子育て講座。プログラムからアプローチへ】
■【発表。名古屋市児童相談所、相談実績等。「１８９」平成２８年】
⬛️名古屋市の児童虐待防止関連対策
子ども青少年局子育て支援部子ども福祉課児童虐待対策に係る企画調整担当
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